天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

男は何度か首を傾げながらチキュの小造りな顔を観察する。







「………あんた。


意外と、可愛い顔してるな」






垂れた眼尻をさらに甘く下げ、口角を上げて、男は微かに笑ったようだった。







「………………はぁぁ???」





チキュは思いっきり顔を歪ませる。






男の長い指がチキュの顎を捉えた。



少し上向かせ、じっくりと見下ろす。





「………うん。


目が大きいし、黒瞳がちなのも可愛いな。


気の強そうな眉もなかなかだ。


肌がつるつるしてて、きれいだし。


唇も赤くて、ぷっくり柔らかそうで、………いいじゃないか」





チキュは顎を掴まれたまま男を見上げ、目を丸くする。




セカイがチキュの隣に立ち、男を半眼で険しく見つめていた。