天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「ふぅん。親は?」


「あ、今、買い物行ってて」



今度はチキュが答えた。



「あっそ」


男は拘泥なく言った。




そして、またもや唐突に「ちょっと失礼」と言う。


二人の体にすうっと手を伸ばした。




「「???」」



チキュは目を丸くして身を仰け反らせる。


さすがのセカイも、驚いて体を硬直させた。




そんな二人の反応には構うことなく、男は二人の胸元にそれぞれ右手と左手を当てる。


そして、揉むように動かした。





「やっぱりな!」



にやりと笑って、男はぱちんと指を鳴らした。





そして、チキュの赤い首飾りにも目を向ける。





にんまりと口角を上げた。



そのままの表情で、チキュに顔を近づける。







「………あんた、女だろ」