* チキュとセカイは、ウチューを追って宿を出た。 激しい雨に煙る町の中を、雨着に全身を包んだ二人は並んで歩く。 「………チキュ、大丈夫?」 「………うん、なんとか」 「転ばないでよ」 「気をつけまーす」 「まったく、手間ばっかりかけさせるんだから」 「すんませーん」 チキュは雨靴がないので、とりあえず宿屋の女主人のものを借りていた。 しかしサイズが合わず、かぽかぽと音を鳴らしながら歩きにくそうにしている。