天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether









チキュとセカイは、ウチューを追って宿を出た。



激しい雨に煙る町の中を、雨着に全身を包んだ二人は並んで歩く。





「………チキュ、大丈夫?」


「………うん、なんとか」


「転ばないでよ」


「気をつけまーす」


「まったく、手間ばっかりかけさせるんだから」


「すんませーん」




チキュは雨靴がないので、とりあえず宿屋の女主人のものを借りていた。



しかしサイズが合わず、かぽかぽと音を鳴らしながら歩きにくそうにしている。