天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

チキュはベッドの上で立ち上がり、ぴょんぴょん飛び跳ねた。




「なんだよーっ!!


それなら早く言ってくれよ!

オレも新しいの買ってもらわなきゃいけないのに」




セカイがゆっくりと眉を顰める。




「………なんで?


この前、まだ使えるって言ってたじゃない。


雨用の靴も、買ってもらったばっかりでしょ?」




鋭い所を突かれて、チキュは口ごもる。




「いや、ちょっと、事情があって………」


「なぁに、事情って」


「や、雨着はいいんだけどさ、ちょっと靴がね………」





チキュは頭を掻きながら照れ笑いをする。



「………靴がどうしたの?」



セカイは目を細めて訊ねた。




「えーと………失くしちゃった! てへっ」