天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「………水。


欲しいんだろ?」





そう言って、透明な水がたっぷりと湛えられた竹筒を振ってみせる。



ちゃぷん、と涼しげな音が鳴った。





見知らぬ男が差し出す水など、信用して飲んでいいわけがない。





それでも、女は咽喉の渇きに負け、必死で首を縦に振った。