「ええ………そうでしょうね。
躾など、して頂いた覚えが毛頭ありませんから」
遠慮なく嫌味を吐く。
「………俺が躾を受けるべき時期に、貴方はずっと悪巧みに精を出しておられましたからね」
ムラノは不愉快そうに眉を上げた。
「躾は、父親の仕事ではない。
母親と乳母と侍女たちの仕事だろう?」
事も無げに言い放つ父親を半眼で見下し、タツノは口論を諦めた。
「………本題に入りましょうか。
先ほどの話、本当なんでしょうね」
ムラノがぴくりと眉を震わせる。
その反応をじっくりと観察しながら、タツノは追い打ちをかける。
「貴方が長年お捜しになっている『エーテル』と思しき者が、とうとう見つかった、という話ですよ」
ムラノは何も答えない。
「………黙秘は肯定、ということでよろしいでしょうか」
タツノは満足気に、にやりと笑んだ。
躾など、して頂いた覚えが毛頭ありませんから」
遠慮なく嫌味を吐く。
「………俺が躾を受けるべき時期に、貴方はずっと悪巧みに精を出しておられましたからね」
ムラノは不愉快そうに眉を上げた。
「躾は、父親の仕事ではない。
母親と乳母と侍女たちの仕事だろう?」
事も無げに言い放つ父親を半眼で見下し、タツノは口論を諦めた。
「………本題に入りましょうか。
先ほどの話、本当なんでしょうね」
ムラノがぴくりと眉を震わせる。
その反応をじっくりと観察しながら、タツノは追い打ちをかける。
「貴方が長年お捜しになっている『エーテル』と思しき者が、とうとう見つかった、という話ですよ」
ムラノは何も答えない。
「………黙秘は肯定、ということでよろしいでしょうか」
タツノは満足気に、にやりと笑んだ。



