天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

クオンを下から見つめる。




細く白い手を伸ばし、滑らかな頬に優しく触れ、指を這わせた。






そうしながら、ミカゲは鮮紅の瞳でクオンの端麗な相貌を見つめている。



クオンは濡れ羽色の瞳で、ただ見つめ返していた。






クオンの整った輪郭を両手で挟み込み、下を向ける。



ミカゲはその頬に柔らかい口づけをした。




そよ風のような、小鳥の囀りのような、優しく穏やかな口づけだった。