ミチハは目立たないように舌打ちを鳴らした。
クオンは、表情ひとつ変えなかった。
「………承知いたしました。
お時間を取らせてしまい、申し訳ございません。
失礼いたします、皇太子殿下」
ミチハは一歩足を踏み出した後、また歩を止めてクオンを振り返った。
「これだけは、啓上させて頂きます。
ーーーきっといつか、光宮さま以外の妃が必要となる日が訪れるでしょう。
その暁には、我が娘サダハを………」
ミチハは往生際悪く言葉を吐き、立ち去っていった。
その言葉を、まるで呪いのようにクオンは聞いた。
悪寒を堪えながら。
クオンは、表情ひとつ変えなかった。
「………承知いたしました。
お時間を取らせてしまい、申し訳ございません。
失礼いたします、皇太子殿下」
ミチハは一歩足を踏み出した後、また歩を止めてクオンを振り返った。
「これだけは、啓上させて頂きます。
ーーーきっといつか、光宮さま以外の妃が必要となる日が訪れるでしょう。
その暁には、我が娘サダハを………」
ミチハは往生際悪く言葉を吐き、立ち去っていった。
その言葉を、まるで呪いのようにクオンは聞いた。
悪寒を堪えながら。



