ミチハは足を止め、真っ直ぐ顔を上げ前を向いているクオンの横に立つ。
そして、確信を持った口調で断言した。
「ムラノの話とは、娘の一人を皇太子殿下の側室………あるいは正室に、といったものでございましたのでしょう」
クオンは唇を真一文字に結んだまま、答えなかった。
しかし、ミチハはその態度をこそ肯定と捉えた。
にやり、と満足気な笑みを零す。
「………皇太子殿下。
いえ、他人行儀な呼び方はやめましょう。
………クオン様。ソガノの姫など、娶ってはなりませんぞ。
それは、徒らに政治の混乱を招く誘因となりかねません」
暗い瞳でクオンの顔を凝視する。
「それに引き換え、私たちは血族です。
同じフジハの門に連なる者同士です。
クオン様、………」
そして、確信を持った口調で断言した。
「ムラノの話とは、娘の一人を皇太子殿下の側室………あるいは正室に、といったものでございましたのでしょう」
クオンは唇を真一文字に結んだまま、答えなかった。
しかし、ミチハはその態度をこそ肯定と捉えた。
にやり、と満足気な笑みを零す。
「………皇太子殿下。
いえ、他人行儀な呼び方はやめましょう。
………クオン様。ソガノの姫など、娶ってはなりませんぞ。
それは、徒らに政治の混乱を招く誘因となりかねません」
暗い瞳でクオンの顔を凝視する。
「それに引き換え、私たちは血族です。
同じフジハの門に連なる者同士です。
クオン様、………」



