ミチハは昔から、長兄タカハの愚かさには辟易していた。
いつも穏やかで人望が厚いと称賛する者も多いが、裏を返せば鈍感で馬鹿正直ということだ。
今現在の権勢も、いつ転覆を図られるか分かったものではない。
おそらく、いざ謀反を起こされても、どう対応していいかも分からずおろおろして、気がついたら権力の座を転がり落ちていることだろう。
フジハの頂点が、そんなことでは大いに困る。
フジハ一門すべての命運を握っているというのに。
だからこそ、いつかは自分が成り代わってやると、ミチハは心に深く誓っていた。
そのための布石も、しっかり打ってある。
それが、ここ最近、仇敵ソガノ家のムラノの動きが怪しい。
あらゆる人脈を駆使して入手した情報を綜合すると、どうも皇太子との姻戚関係を狙っているらしいのだ。
(……あそこは娘が二人いるからな。
どちらかを時宮の側室にでもしようと企んでいるに違いない)
そうミチハは睨んでいる。
それで今日は、意を決して皇太子殿下への直接謁見を請願したのだ。
いつも穏やかで人望が厚いと称賛する者も多いが、裏を返せば鈍感で馬鹿正直ということだ。
今現在の権勢も、いつ転覆を図られるか分かったものではない。
おそらく、いざ謀反を起こされても、どう対応していいかも分からずおろおろして、気がついたら権力の座を転がり落ちていることだろう。
フジハの頂点が、そんなことでは大いに困る。
フジハ一門すべての命運を握っているというのに。
だからこそ、いつかは自分が成り代わってやると、ミチハは心に深く誓っていた。
そのための布石も、しっかり打ってある。
それが、ここ最近、仇敵ソガノ家のムラノの動きが怪しい。
あらゆる人脈を駆使して入手した情報を綜合すると、どうも皇太子との姻戚関係を狙っているらしいのだ。
(……あそこは娘が二人いるからな。
どちらかを時宮の側室にでもしようと企んでいるに違いない)
そうミチハは睨んでいる。
それで今日は、意を決して皇太子殿下への直接謁見を請願したのだ。



