天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

このように着々と皇家との姻戚関係を結んでいく傍ら、気を抜くことなく政界での基盤も固めていた。


あらゆる有力天貴人との友好関係を築いたのである。




そのような複合的な策謀により、アサハと正宮の成婚の頃には、カネハの意見に逆らえる者はなくなっていた。




カネハは兼ねての狙い通り、参議から太政大臣へと大昇進を遂げたのである。




そして、カネハの長男であるタカハは、父大臣が手にした絶大な勢力を、そのまま引き継いだ。


カネハが退官した後にはタカハが太政大臣となり、二人の息子、コレハとイエハはそれぞれ右大臣、大納言と高位につけている。




そうして現在、最有力のフジハの首長として、天国に並ぶもの無き栄華を誇っているのだ。


今の天国は、フジハ家のタカハ一門の意向に完全に左右されていると言って良い。