天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「………でもね。

クオンにだけはね、本当の私を見せられるの。


素直になれる。



クオンのおかげで、今まで、自分を見失うことなく生きてこられた………。



そうでなかったら、どこかで、糸が切れてたかも知れない」







初めてミカゲの口から真実の想いを聞かされて、クオンは胸の奥を突き刺すような切なさを感じた。





額に当てていた手を動かし、しなやかな白銀の髪を優しく指で梳く。






「…………ねえ、ありがとね、クオン。


好きよ…………大好きよ。



ずっと、ずぅっと、私と一緒にいてね…」





囁くように言うミカゲの瞳は熱に潤んでいる。






血管の青く透ける額に、クオンはそっと口づけた。





「………私たちは、ずっと一緒だよ。



ずっと共に生きて行くんだ。



これまでと同じように………これからも」






安心したように穏やかな微笑を浮かべたミカゲは、すぅ、と息を吸って眠りに落ちていった。