天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「………ミカゲ、一体どうしたんだ?


なにか心配なことでもあるのか?」





「ううん。そういうわけじゃないの」






熱に浮かされた白皙の顔をこちらに向け、小さな白い歯を零した。





そして、何か言いたげに唇を何度か動かした後、言葉を小さく紡いだ。





「………ねえ、私ね。


本当に、クオンには感謝してるの」





「…………?」






ミカゲの言葉の意図が汲み取れず、クオンは首を傾けた。





「………あのね。


私、こんな見た目をしているでしょう。


そして、神の化身だなんて言われて崇められて、…………」





クオンは先を促すように頷く。





「………正直、居心地が悪いというか、つらいなって、思うこともあるわ」




「ああ………」




はっきりと口に出して言われたことはなかったが、クオンもそれは感じていた。