天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

押し当てる力をさらに強める。



切っ先がどんどんのめり込んでいく。





早く、一刻も早くーーー





鮮やかな真紅の血液が、傷口から溢れ出してきた。




小さな身体がびくりと震え、思わず息が詰まった。




手の震えが、止まらない。




こんなこと、今まで無かったのにーーー