それから、すこし歩を速めてトーキ爺の家に着いた二人は、さっそくウチューに報告をした。
「………ほんとにさぁ、変な奴だったよ!
いかにも怪しげな全身黒づくめでさ。
どこかに古傷はないかとか。
二人とも男かとか。
意味わかんねぇ!!
春ってすごいな、あんな変人を生み出すなんて」
「まぁ、気持ち悪いわね。
ニコも気をつけなさいよ。
一人でふらふらしちゃ、だめよ」
タキは心配そうにニコの頭を撫でた。
ニコも「まぁ、とりあえず無事でよかったわね」と頷いている。
ウチューは、チキュの話を聞きながら、心なしか青い顔をしていた。
それを、セカイとトーキ爺はじっと見つめている。
チキュが席を外した後、セカイはウチューに向き直った。
「ねぇ、………ギンガ。
僕たちが会った黒い男、何か心当たりはないの?」
じっとウチューの目を直視する。
「………いや、わからないな」
ウチューは静かに否定した。
トーキ爺も眉間に皺を寄せながら、言う。
「なぁ、ギンガよ。憶えてるか?
俺は昨日、言ったな。
うちに置いてほしければ、何かあったら必ず言え、と」
「ええ。憶えています。
………でも今日のことは、何でもないですから」
「本当か?
さっきのお前さんの顔は、どう見たって、何でもないなんてもんじゃなかったぞ」
トーキ爺が鋭く見つめるが、ウチューはやはり首を横に振るだけだった。
「………ほんとにさぁ、変な奴だったよ!
いかにも怪しげな全身黒づくめでさ。
どこかに古傷はないかとか。
二人とも男かとか。
意味わかんねぇ!!
春ってすごいな、あんな変人を生み出すなんて」
「まぁ、気持ち悪いわね。
ニコも気をつけなさいよ。
一人でふらふらしちゃ、だめよ」
タキは心配そうにニコの頭を撫でた。
ニコも「まぁ、とりあえず無事でよかったわね」と頷いている。
ウチューは、チキュの話を聞きながら、心なしか青い顔をしていた。
それを、セカイとトーキ爺はじっと見つめている。
チキュが席を外した後、セカイはウチューに向き直った。
「ねぇ、………ギンガ。
僕たちが会った黒い男、何か心当たりはないの?」
じっとウチューの目を直視する。
「………いや、わからないな」
ウチューは静かに否定した。
トーキ爺も眉間に皺を寄せながら、言う。
「なぁ、ギンガよ。憶えてるか?
俺は昨日、言ったな。
うちに置いてほしければ、何かあったら必ず言え、と」
「ええ。憶えています。
………でも今日のことは、何でもないですから」
「本当か?
さっきのお前さんの顔は、どう見たって、何でもないなんてもんじゃなかったぞ」
トーキ爺が鋭く見つめるが、ウチューはやはり首を横に振るだけだった。



