天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether








岸に泳ぎ着いたチキュは、びしょびしょの姿で座り込んだ。




「……………うぇ〜〜 ………」




物陰で盛大に胃の中の物を吐き出す。




「…………ぐるじ」





そこに、セカイが追い付いてきた。




「大丈夫? チキュ」



「うぇっ。………死ぬかと思った………」




セカイはそっとチキュの背中に手を当てた。




「きっと食べ過ぎだよ。

舟に乗ってるのに、朝ごはん食べた上に何でもかんでも食べるから、気持ち悪くなっちゃったんだよ」



「………う〜ん、だって、旨そうだったから………」



「これを機に、少しは学習しなよ」




ぽんぽんと背中を叩く。



「………はぁ、ちょっとましになった。


とりあえず、座ってるとまだ揺れてる感じして気持ち悪い………歩こう」



そう言ってチキュはよろよろしながら立ち上がり、歩き出した。



「………チキュ、どっち行くの。

トーキ爺の家はあっち」



セカイに指摘されて、チキュは「あ、そーか」と方向を変えた。