天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「えー、トーキ爺の粉ですよ〜!


麦粉も豆粉も芋粉も、地国中の粉が、この舟に集ってますよ!!


さ、近くで見てみて、この細かい粉!

数多い中から厳選した粉を、自分の手で挽いてるんですよ」




その言葉に乗せられて、人々が近寄ってきた。



舟に所狭しと並べられた麻袋の中に、白、黄、緑、赤、茶、黒など色とりどりの穀粉が詰まっているのを指し示す。




「特にお勧めはこれっ!

豆粉たっぷり惜しまず使ったオリジナルブレンド粉!!


これで作ったラパは、なんとも言えないもっちりした仕上がり!!

めっちゃめちゃ! おいしいですよ〜!!」




一番近くで麻袋を覗き込んでいた女性が、「じゃ、赤豆粉とブレンドのラパ粉、もらおうかしら」と言う。



チキュが満面の笑みで「ありがとうございます!!」と女性の手を握る。




それを皮切りに、周りでも「じゃ、うちもラパ粉もらうよ」「麦粉三袋ちょうだい」などと声が上がった。




チキュは「はいはいはい、どんどんどうぞー」と笑顔を振り撒き、トーキ爺とニコが慌ただしく包装しては手渡していく。