天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

チキュの食欲も収まったところで、トーキ爺は商売の準備を始めた。




トーキ爺の舟で売られるのは、色々な料理に使われる粉類、主に穀粉である。



各地の商人から入手した穀物や木の実などを熟練の技で微細に挽き、商品としている。




特に売れ筋なのは、トーキ爺独自のブレンド粉だ。



誰にも真似のできない、食感と旨味のバランスが最高の粉なのである。





お腹いっぱい元気百倍のチキュは、張り切って売り込みを始めた。




「はーいはいはい、皆さん!!


レディースエーンジェントルメ!!

寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!


そこのあなたもあちらの君も〜!

ここで止まらなきゃ一生の損!!」




よく通る声の、なんだか芝居がかった大袈裟な売り文句に、周りの人々は興味を引かれたようにこちらに目を向けている。