水上市場で売られるのはそういった特産物だけでもない。
それらを使って作られた衣服や、調理され食事なども提供されるのだ。
珍しい食事が多く、チキュはわくわくしながら、近くの食堂舟に並べられている料理皿を物色する。
気になるものがあるとウチューにねだっては胃袋に詰め込んでいった。
「はぁ〜、満腹、満腹っ!
さすがにもう食えねぇな」
チキュが膨らんだ腹をぱんぱんと叩くので、ニコは呆れて言った。
「朝ごはん終えたばっかりだってのに、よくそんなに食べられるわねぇ。
信じらんないわ」
「何とでも言え!!
寝る子は育つって格言があるんだぞ!」
「ものは言いようねぇ」
言い合う二人を見ながら、トーキ爺は「ずいぶん仲良くなったもんだなぁ」としみじみ呟く。
そして、ウチューに向き合った。
「………なぁ、ギンガよ。
いつまでもうちにいてくれたっていいんだぞ。
ニコも懐いてることだし、大家族のほうが楽しいからな」
ウチューは静かに微笑んで「ありがとうございます」と言った。
そして、小さな声で付け加える。
「………本当に、いつまでもいられたらいいんですけどね………」
しかしその言葉は、朝市の喧騒に掻き消され、誰の耳にも届くことはなかった。
それらを使って作られた衣服や、調理され食事なども提供されるのだ。
珍しい食事が多く、チキュはわくわくしながら、近くの食堂舟に並べられている料理皿を物色する。
気になるものがあるとウチューにねだっては胃袋に詰め込んでいった。
「はぁ〜、満腹、満腹っ!
さすがにもう食えねぇな」
チキュが膨らんだ腹をぱんぱんと叩くので、ニコは呆れて言った。
「朝ごはん終えたばっかりだってのに、よくそんなに食べられるわねぇ。
信じらんないわ」
「何とでも言え!!
寝る子は育つって格言があるんだぞ!」
「ものは言いようねぇ」
言い合う二人を見ながら、トーキ爺は「ずいぶん仲良くなったもんだなぁ」としみじみ呟く。
そして、ウチューに向き合った。
「………なぁ、ギンガよ。
いつまでもうちにいてくれたっていいんだぞ。
ニコも懐いてることだし、大家族のほうが楽しいからな」
ウチューは静かに微笑んで「ありがとうございます」と言った。
そして、小さな声で付け加える。
「………本当に、いつまでもいられたらいいんですけどね………」
しかしその言葉は、朝市の喧騒に掻き消され、誰の耳にも届くことはなかった。



