トーキ爺は、普段は売り手として、決まった場所に居座って商売をしている。
だが今日は、朝市全体の様子を見たいであろうチキュとセカイのため、買い手の舟に混じって混雑の中を器用に舟を動かしていった。
「あっ、うまそう!」
チキュは、果物を山盛りに積み上げた舟を見つけ、大きな声を上げる。
それを聞いた主がにかっと笑って話しかける。
「お目が高い!
今年はじめての春果物ですからね。
瑞々しくて美味しいですよ!
試しにおひとついかがですか」
真っ赤な果実を一つもらい、嬉しそうに頬張る。
「うんっ、ジューシー!! 甘い!
な、ウチュー、じゃないギンガ!
人数分買って行こう、昼飯の食後のデザートに最高だよ!」
きらきらした瞳に見つめられ、ウチューは「仕方ないなぁ」と財布を取り出した。
「おい、チキュ。
今日はトーキ爺の手伝いに来たんだろ?
買うのじゃなくて売るのが仕事だぞ」
「へーい、わかってるよ。
これで終わりにするからさ!」
小言を言われてしゅんとしてしまったチキュを見て、トーキ爺は笑う。
「まぁまぁ、いいじゃねぇかウチュー。
今日は商売は置いといて、留守番のタキに美味いもん買ってってやろうか」
「えっ、ほんと? おじいちゃん!
じゃ、あたしも欲しいものあったらお願いしちゃおっかな〜」
「よし、今日は特別だぞ!」
祖父と孫娘の微笑ましい様子に、ウチューの口元も綻んだ。
だが今日は、朝市全体の様子を見たいであろうチキュとセカイのため、買い手の舟に混じって混雑の中を器用に舟を動かしていった。
「あっ、うまそう!」
チキュは、果物を山盛りに積み上げた舟を見つけ、大きな声を上げる。
それを聞いた主がにかっと笑って話しかける。
「お目が高い!
今年はじめての春果物ですからね。
瑞々しくて美味しいですよ!
試しにおひとついかがですか」
真っ赤な果実を一つもらい、嬉しそうに頬張る。
「うんっ、ジューシー!! 甘い!
な、ウチュー、じゃないギンガ!
人数分買って行こう、昼飯の食後のデザートに最高だよ!」
きらきらした瞳に見つめられ、ウチューは「仕方ないなぁ」と財布を取り出した。
「おい、チキュ。
今日はトーキ爺の手伝いに来たんだろ?
買うのじゃなくて売るのが仕事だぞ」
「へーい、わかってるよ。
これで終わりにするからさ!」
小言を言われてしゅんとしてしまったチキュを見て、トーキ爺は笑う。
「まぁまぁ、いいじゃねぇかウチュー。
今日は商売は置いといて、留守番のタキに美味いもん買ってってやろうか」
「えっ、ほんと? おじいちゃん!
じゃ、あたしも欲しいものあったらお願いしちゃおっかな〜」
「よし、今日は特別だぞ!」
祖父と孫娘の微笑ましい様子に、ウチューの口元も綻んだ。



