天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

なんだか、ぎすぎすしている祖父と孫の姿を見て、たまりかねたチキュが口を挟んだ。




「おいっ、ちびっこ!!

普段じーちゃんの手伝いしないから、あんな風に言われちゃうんだぞ!

わかってるか?」




ニコは渋々といった顔で頷く。




「よし、じゃ、これからはちゃんとお手伝いできるな!?」




チキュはにかっと笑ってニコの顔を覗き込む。




「………まぁ、年寄りに毎日力仕事させてるのも気が引けるしね、たまには手伝ってあげてもいいわよ」



「おいっ、年寄りとはなんだ年寄りとは!

俺はまだまだ現役だぞ!」




耳聡くトーキ爺が言う。




「そうだぞ、年寄りなんて言うな。

御老人と言え、御老人と!!」




真面目な顔でチキュが窘めるが、トーキ爺がずっこけているのにはもちろん気付いていない。




「なんだかなぁ」と呟くトーキ爺の方を向き、チキュが目を輝かせて言う。




「なぁ、トーキ爺!!

ニコも素直にこれからのお手伝いを誓ったことだし、今日は連れてってやろうじゃないか!!」



「はぁ!? だから定員オーバーだって…」



「大丈夫だよ! 積荷を一つ降ろせばいいんだろ?

その分オレがたくさん売ってやるよ!


な、いいだろ?」