天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

それを聞いたトーキ爺が、「あぁ?」と声を荒げた。



軽く睨みつけながら、ウチューの肩を小突く。



「お前、何言ってんだ!!

逆だよ、逆!!」



「え?」



ウチューが戸惑ったように見つめ返す。



「困ったことがあったら、必ず俺に言え!」



ウチューが目を瞠ってトーキ爺を見つめる。




「わかったな? ギンガ。必ずだぞ。

何かあったら絶対に報告しろ。


………それがこの家に居候する条件だ!

守れねぇなら、ここには置けねぇ!」




トーキ爺の温かい言葉に、ウチューが黙って顔を俯ける。



「あんな可愛い子たちを連れてんだ。

危ない目に遭わせるわけには、いかねぇだろ?


俺だって一緒だよ。


ここらのことには、俺のほうがずっと詳しい。

役に立てるはずだ。


遠慮しないで、必ず、相談してくれ」




「………ええ、ありがとうごさいます。


しばらくの間、宜しくお願いします」





微かに潤んだような目で呟くウチューに、トーキ爺はにかっと笑いかけた。




「あぁ、こちらこそ!


楽しい毎日になりそうだ!!」





そう言って肩を抱いてきた大らかなトーキ爺の笑顔に、励まされる思いだった。