天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「ははは、まぁ、いいじゃねぇか。


それだけ、あの子には影響力があるってこった。

いつか、何かでっかいことしでかしてくれるんじゃねぇか?」




そうトーキ爺が言ってくれたが、ウチューは複雑そうだ。




「うーん………。

親代わりとしては、普通に普通に、平和に生きていってほしいんですけどねぇ」




それを聞いたトーキ爺は、ウチューの肩を叩いて大声で笑った。




「ははは。ギンガよ。

そうはいかねぇだろうよ。


子どもの運命ってのはなぁ、親には変えられねぇもんさ。


生まれ持った使命のある奴は、やっぱりどうしたってその道に引き摺られていくもんだ。


それが、宿命ってやつだろう。


………長く生きてると、俺なんかにも、それが分かってきたよ」





トーキ爺は、遠い昔に思いを馳せるように語った。




「そうですかね………」




それでも、ウチューはやはり、細やかな願いを捨てきれないようだった。