天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

「えー、マジで!?

めっちゃ便利だな、それ!!


舟で魚釣りに行ってそのまま家帰って焼いて食うんだな!!」



チキュが目を輝かせて言う。



「おいおい、とりあえず食いもんから離れろよ、チキュ。


そりゃ魚も釣れるだろうけどな、アイラル河の人たちは基本的に舟で商売してるんだよ。

舟に食料とか衣料とか色々乗せて売って、買う人も舟で買い物に行くんだ」



「ふぅーん、面白いなぁ。

じゃ、舟が足代わりなんだな」


「そうだよ。それが河の民だ」



旅先では、このように見たこともない生活形態に出会うことがある。



好奇心旺盛なチキュは、新しい発見が嬉しくて仕方がないようだ。


セカイも、知識が増えていくのは好きなので、いつになくわくわくしているように見えた。




せっかく友達が出来てもすぐに引越さねばならず、その度に二人に申し訳ない思いを抱いているウチューだが。



このように楽しそうにしているのを見ると、多少救われたような気持ちになった。