(ほのぼのしてるなぁ…)
一応、自分たちの状況はそれなりに緊迫していて、余裕がないものであるはずなのだが。
チキュとセカイを見ていると、全くもって大したことでもないような気がしてくるのだから不思議だ。
唇を摘まれたチキュがセカイの前髪を引っ張ろうとするが、結構な身長差があるので、なかなか上手くいかない。
「くそっ、届かねぇ!!」
悔しそうに叫ぶのを見て、珍しくセカイがにやりと笑みを零した。
「チキュ、ちっちゃいからね」
「なっ、なんだとー!!
お前がでかすぎんだよ!!」
「えぇ? 申し訳ないけど、普通だよ……」
「オレはまだ絶賛好評成長中なんだよっ!
見とけよー、今にウチューよりでかくなってやるぞ!!」
なんだか訳の分からないことを言っているので、ウチューが口を出した。
「それはやめとけチキュ。
俺を超したら流石にでかすぎるぞ。
戸口を通るたび頭ぶつけるんだぞ」
「そうだよ、チキュ。
それにチキュの童顔で背が高かったら、きっとすごく気味が悪いよ…」
リアルに想像してしまったらしく、セカイが口元を抑えて「うっ、吐きそう」と気持悪そうな顔をした。
「おいっ、セカイ!!
勝手に想像して勝手に気分悪くなってんじゃねーぞ!!
いくらなんでも失礼だろー!?」
馬鹿らしい大騒ぎを繰り広げながら、三人は交易路を行く。
ーーーその三人を、建物の陰からじっと目で追う黒服の男。
彼らが遭遇するのは、まだ少し先のことである。
一応、自分たちの状況はそれなりに緊迫していて、余裕がないものであるはずなのだが。
チキュとセカイを見ていると、全くもって大したことでもないような気がしてくるのだから不思議だ。
唇を摘まれたチキュがセカイの前髪を引っ張ろうとするが、結構な身長差があるので、なかなか上手くいかない。
「くそっ、届かねぇ!!」
悔しそうに叫ぶのを見て、珍しくセカイがにやりと笑みを零した。
「チキュ、ちっちゃいからね」
「なっ、なんだとー!!
お前がでかすぎんだよ!!」
「えぇ? 申し訳ないけど、普通だよ……」
「オレはまだ絶賛好評成長中なんだよっ!
見とけよー、今にウチューよりでかくなってやるぞ!!」
なんだか訳の分からないことを言っているので、ウチューが口を出した。
「それはやめとけチキュ。
俺を超したら流石にでかすぎるぞ。
戸口を通るたび頭ぶつけるんだぞ」
「そうだよ、チキュ。
それにチキュの童顔で背が高かったら、きっとすごく気味が悪いよ…」
リアルに想像してしまったらしく、セカイが口元を抑えて「うっ、吐きそう」と気持悪そうな顔をした。
「おいっ、セカイ!!
勝手に想像して勝手に気分悪くなってんじゃねーぞ!!
いくらなんでも失礼だろー!?」
馬鹿らしい大騒ぎを繰り広げながら、三人は交易路を行く。
ーーーその三人を、建物の陰からじっと目で追う黒服の男。
彼らが遭遇するのは、まだ少し先のことである。



