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三人は、地国の東部に位置する平野の中心ルルティアから、南の方角に進んで行った。
地国南東部にあたるその辺りには、《アイラル》と呼ばれる大河が流れている。
アイラル河は、地国の中央に聳えるアマラマ山に水源があり、下流の辺りでは向こう岸も見えないほどの巨大な河である。
ルルティアにはアイラルの支流が流れ込んでおり、その支流が平野に住む人々の生活を潤していた。
アイラルの両岸には、数kmにわたり、その豊かな水の恩恵を求める人々が住んでいる。
彼らは、アマラマ山の麓に広がる森から切り出して来た木々を使って、アイラルの岸辺に住処を作っている。
そして、その住処から直接小舟を使って河に出るのだ。
それが、《河の民》である。



