天と地の叙事詩Ⅰ Epic of the Ether

その時、ミカゲの肩からストールがずり落ちたので、クオンは端を持って掛け直した。



そのまま、ミカゲの薄い肩を掌で包む。


ただ痩せているというだけではなく、生まれ持っての骨格が、人並み外れて華奢な造りなのだと分かる。



片手で握りしめてしまえそうな首筋、それよりさらに細い、クオンの手首ほどの太さしかない上腕、細い鎖骨の浮き出た胸元にも目を向けた。




今年で十六回目の生誕記念日を迎えるというのに。


ミカゲの身体は本当に、細くて小さい。



向かい合って立つとよく分かるが、ミカゲの身長は、クオンの肩にも届かないのだ。


いくらクオンが長身とはいえ、やはり異常なほど小柄だと言える。






腕の中にすっぽりと収まってしまいそうなミカゲの姿。


ムラノ参議の言葉が、皮膚に刺さった小さな棘のように疼き、クオンの頭から離れなかった。