クオンは目を見開いた。
「ーーー何を根拠に、そんなことを?」
搾り出すように、尋ね返す。
「無礼ではありますが、申し上げさせていただきます。
……光宮さまは、あのように特殊な体質の御方でございます。
しかも、そのためかは分かりませんが、お身体も大層お小さく、細く、そして弱くていらっしゃいます。
永遠の少女のように華奢なあの御方が。
穢れなき貴い天女のようなあの御方が。
その御身内に貴方様の御子を授かり、そしてお産み申し上げなさる、という大変な難事を、果たして無事に成し遂げあそばされますでしょうか?」
クオンは瞠目したまま立ち尽くしている。
身動きすることも喋ることも、ムラノ参議の言葉を遮ることすらできなかった。
色を失ったクオンの顔を得意気に凝視しながら、ムラノは続ける。
「………その点、我が娘のハツノにつきましては、心配はございません。
健常に生まれ、身体も小さい頃から丈夫で病気ひとつ罹ったことがありませんのでね。
あの娘であれば、妃として皇太子のお世継ぎを産み申し上げ、また皇太子妃としての公務に付き添い申し上げることも、何の障害もございません」
「ーーー何を根拠に、そんなことを?」
搾り出すように、尋ね返す。
「無礼ではありますが、申し上げさせていただきます。
……光宮さまは、あのように特殊な体質の御方でございます。
しかも、そのためかは分かりませんが、お身体も大層お小さく、細く、そして弱くていらっしゃいます。
永遠の少女のように華奢なあの御方が。
穢れなき貴い天女のようなあの御方が。
その御身内に貴方様の御子を授かり、そしてお産み申し上げなさる、という大変な難事を、果たして無事に成し遂げあそばされますでしょうか?」
クオンは瞠目したまま立ち尽くしている。
身動きすることも喋ることも、ムラノ参議の言葉を遮ることすらできなかった。
色を失ったクオンの顔を得意気に凝視しながら、ムラノは続ける。
「………その点、我が娘のハツノにつきましては、心配はございません。
健常に生まれ、身体も小さい頃から丈夫で病気ひとつ罹ったことがありませんのでね。
あの娘であれば、妃として皇太子のお世継ぎを産み申し上げ、また皇太子妃としての公務に付き添い申し上げることも、何の障害もございません」



