トイレに入ると慣れた手つきで水道の蛇口をひねる。

そのとき、側頭部にハンマーで叩かれたような痛みが走った。

「頭…打ったのかな」

我慢できるか心配だったがそれよりも乱れた髪の毛が気になって結び直した。

そして制服のポケットから出した三種の香水を器用に使い分けた。

今日はずいぶん上手く香水をつけれて自分を褒めたい。

一時間目のチャイムが鳴り、急いでポケットに香水をしまいトイレを離れる。