「俺だって瑠美ちゃんが「言うなよ…彼氏がいる前で告白なんていい度胸じゃねぇーか。」

「今まで他の女とイチャこらしていた雨宮が言えることか?」

神川の声が低くなっていた。

「それは……お前には関係ねぇだろ。」

言えない…嫉妬してほしかったなんて…

「じゃ、決めてもらおうじゃん…瑠美ちゃんに…」

「分かった…瑠美はどっちをとるんだ?」

瑠美…大事にするから優しくするから…デートだって行きたくないってなるほど行くから…行き帰りだって迎えにいくし送るから…だから頼むから俺をとってくれるよ…

俺は心の中で祈りながら瑠美の答えを待った。

「私は…雨宮君がす、好き!だから…神川君…ごめんなさい!!」

そう言って瑠美は俺の手を握った。

俺はその時何とも言えない幸せな気持ちになった。

そして絶対この小さな手を離さないことを誓った。

琉輝也sideおわり