「何よじゃないだろ。この俺様が彼氏に相手にされないから代わりに相手をしてやろうとしてるのに。」

「楓じゃ意味ないもん…。」

「だから俺にしとけばよかったんだよ…。」

そう…楓は私のことが好きだったらしい。

「そんなこと言ってると…チクるよ?楓の愛しの優ちゃんに♪」

川崎優…楓が現在思いを寄せている人、そして私の親友。

「ご、ごめん!って何で脅してるんだよ!?」

脅すって…人聞きの悪い…。

「私のことを泣かしに来たんでしょ!」

「分かってんじゃん。」

覚悟しろ!後悔させてやる!!

「だったら泣いてやる!うぅ~グスッ…ん…うぅ~」

「る、瑠美?泣くなよ!俺が悪いみたいだろーが!」

ムカツクゥ!!

「楓が悪いもん!うぅ~グスッ…ぅ…うぅ~…」

「おいおい楓!お前瑠美ちゃん泣かしたら駄目だろ…大丈夫?」

クラスの男子乱入…楓!あんたを悪者にしてやるんだから!

「ありがとう…神川くん…。」

そう言って涙目で見つめると神川くんは顔を真っ赤にした。

「神川くん…熱でもあるの?顔真っ赤だよ?」