翌日、あたしは樹里に心の内を打ち明けた。 「……――そっかぁ」 長々と続く話に相槌を打ちながら真剣に耳を傾けてくれた樹里。 全てを話すと、心がほんの少しだけ軽くなった。 「あたし、宇宙に何かしてあげられること……あるのかなぁ」 「多分、宇宙くんは里桜に何かしてほしいなんて思ってないと思うよ」 「だけど、あたしばっかりが宇宙に色々もらってばっかりなんだ」 宇宙と出会ったから、あたしは色々なものをもらった。