「何で……謝るの……?」 「あんなお弁当じゃ恥ずかしかったでしょう……?」 「なんで?」 「もう、お弁当作るのやめるからね」 お母さんは薄らと涙をためながら力なく笑った。 その笑顔に、心臓をナイフでさされたような痛みが走った。 「どうして……教えてくれなかったの?お母さんの手が……麻痺してるって」 「それは……」 「ねぇ、どうしてなの!?」 「……――里桜が自分を責めるって思ったからお母さんは黙っていたんだよ」 困ったように黙るお母さんの気持ちを代弁するようにお父さんが言った。