そこにいたのは、違うクラスの見覚えのある男の子だった。 人気者の彼の周りにはいつも大勢の人がいる。 あたしとは正反対な人。 一度も言葉を交わしたことがない彼が話しかけてくるなんて意外だった。 「隣いい?」 あたしがいいとも悪いとも言わない間に、彼は自然な感じで隣にやってきた。 ここから飛び降りようとしたことを彼に気付かれているような気がして、そっとベランダから手を離す。