Ending Note



あたしの予想は絶対に当たっている。

自信たっぷりに、虎太郎と段ボール箱を1つずつ分けて開けることにした。



「……姉ちゃん、外れだよ」



2つの箱の中身は同じものだった。


純白の、小さな小さなドレス。



「これってもしかして、ベビードレス?」


「……なにそれ。赤ちゃんがドレス着るのか?」



高2男子・虎太郎。

エンディングノートのことは知っていても、ベビードレスまでは知らなかったらしい。



「お宮参りとかに着せるドレスだよ」


「男も着るのか?」


「まぁ……そうね」



手に取ってじっくり見ると、ところどころに青いチャコールの跡がうっすらと残っている。