「……箱だらけ」
段ボール箱だらけの部屋。
見れば、箱の1つ1つに番号が書かれている。
「1番から順に開けろってことかな?」
「……たぶん……」
①と書かれた箱に手を伸ばし、フタを開けてみる。
そこにあったのは、1冊のノートと、何やら細々した物だった。
「日記か何かかな?」
ハードカバー仕様の真っ赤なノート。
意味もなくそれを裏返したあたしは、そこに書かれたノートのタイトルを見て、思わず声を上げる。
「エンディングノート!?」
「……えっ? だって、ここにも……」
「……2冊あったんだ……」
よくよく見れば、2冊のノートは色違いというだけで同じエンディングノートだ。


