その日の晩ごはん。
野菜たっぷりの薄味の雑炊をママに作ってみたけれど、ママは2~3口しか食べることができなかった。
お風呂に入る体力すらないから、寝る前に静子おばさんがママの体を拭いてくれた。
「じゃあ、明日また来るから。えぇと、確か10時に家を出るんだったわよね? お義兄さん」
「あぁ。11時までには戻ってくるように言われているから」
「うん、分かった」
静子おばさんが家を後にしたのは20時過ぎだった。
「ママ、もう寝ようか。疲れたでしょう?」
リビングのソファにもたれるように座っているママに声をかけると、よほど疲れていたんだろう。
「そうね……。ベッドに……横に……なろうかな」
ママはパパと虎太郎に支えられながら、客間のベッドに横になった。


