翌日、あたしと虎太郎は学校の帰りにママの病院に寄ることにした。 もちろんパパからの承諾をもらっている。 【今日はママの病院に寄るから、家庭教師お休みでいい? ごめんね】 昼休みに裕貴先輩にメールを送ると、 【気にするな。お母さんは大丈夫?】 ママのことを気にかけてくれた。 【ママのこと、今度ゆっくり話すね】 最初にママの異変に気づいたのは裕貴先輩だった。 あのとき裕貴先輩がママの足の浮腫みに気づいていなかったら、もっと大変なことになっていたかもしれない。