「ママに残された時間は……」 パパもあたしたちに言わないといけない。 黙っているのが優しさではない、と、パパも思ったのだろう。 少し間を置いたあと、パパはあたしたちをまっすぐに見据えて言った。 「3週間。余命、3週間だそうだ――……」 ……こんなあり得ない事実、受け入れられない。 意味が分からない。 余命3週間? 1ヶ月もないの? どうか――…… これが夢であるのならば、早く醒めてほしい。