Ending Note



虎太郎は、ベッドの下の秘密をあたしだけじゃなくママまでもが知っていたことにひどくショックを受けてしまって、半泣き状態だ。



「ママ、監視とかそういうのはやめてよ」


「そうでもしないと、あんた、ずーっとウジウジしてるじゃない!」


「ウジウジしてない! ただ、時が来るのを待ってるだけ! タイミングってもんがあるのよ」


「寝言は寝てから言え! さっさと告白しないと他の子にとられるよ?」


「うるさいっ!」



……“好き”って言えたら、どんなにいいか。


だけど。

だけど――……



やっと裕貴先輩と仲良くなれたのに、あたしが告白することで、今のこの関係を壊したくない。



告白したらどうなるか、目に見えてる。