結局海へはチームの奴等全員で行くことになっちまった。

なんだってこうなるんだ。


単車を走らせること一時間あまりで海へは着いた。


途中途中で桜空を休ませながらだったから予定よりは時間がかかっちまったが、そればかりはしょうがない。

海に着くとオンナ用の更衣室に桜空を連れて行って着替えさせた。


桜空が出てくるのを春臣と待ちながら(コイツはただのナンパ目的で待ってるんだろうが)ふと疑問を抱いた。



…桜空って水着持ってんのか?日本の若いヤツの風潮なんかアイツが知ってるとは思えない。まさかスクール水着とか着てきたりすんのか?


…いや、それはそれで良いかも知れない。



「ごめんネ、更衣室、込んでタノ」


俺の心配は杞憂に終わり、桜空が着てきたのは白い肌によく映えるパステルピンクのやたら可愛いビキニだった。いや杞憂は終わってない。


桜空のプロポーションは文句の付けようがない見事なもので、砂浜を桜空が歩くだけで野郎どもが振り返って見てやがる。コイツは俺んだ見てんじゃねぇ。


睨みを利かせながらチームのヤツに取らせた場所に桜空と行ってみた。


「…お前、日焼け止め塗ったか?」

「背中に塗れなくテ困ってル。タツキにお願いしても、イイ?」




なんだそれは。その柔肌に今ここで触れってか。生殺しじゃねぇかマジで犯すぞ。