ようやく怒濤の三ヶ日が終わり、せつらと行ける初詣。


お母さんは晴れ着を着せてくれた。


「……一応着替えも持ってったら?」というお母さんのアドバイスに納得して、バッグの中に着替えを入れてせつらと待ち合わせの公園に向かう。


家に彼氏が来るとお父さんがまたうるさく言いそうだったから、あたしの家の前の公園で待ち合わせるようにと頼んでいたんだ。




「……まさかの着物?」

「えー!なんでそんな反応なの?」


せっかくせつらに見せたくて着たのに、せつらは喜んでくれないのかな?


「ちがっ…!予想してなかったから。可愛いじゃん、すげー似合ってる」

「……ほんとに?」


マジだって!というせつらは、なぜかあたしと視線を合わせようとはしない。


そんなに似合ってない?


自信なくしちゃうよ、せつら。