『ちょっと柚、借りてくから』 そう言って強引に私の右手を掴んで歩き出したよね。 どーぞと言いながらニヤニヤしながら見てる優里に私はどうしたら良いか分からなかった。 でも、仁はお構いなしにドンドン歩いていったよね。 雑貨屋に入って『好きなの選べ』ぶっきらぼうに言ったくせにその顔が真っ赤なの私は気付いてました。 クッキーのお返し。 でも本当は私。 さっき右手を掴まれただけで充分過ぎるくらいだったんだ。 心臓ドキドキしっぱなしで 時が止まれば…… 本気でそう思ったの。