貴方との約束。
それは、バレンタインだった。
甘いものダメなくせに『クッキーなら食べれるから!』そう言って仁はせがんだよね。
何でだったの?
『おーい、仁!写真撮ろーぜ!!』
友達が仁を呼んでいた。
『おぅ!今行く!!』
貴方は友達にそう言うと私を見て
『クッキーありがとな、柚。んじゃ、俺行くわ!!』
そう言うと私に背を向けて走っていったね。
もしかしたら、これが仁を見る最後かもしれない。
そう思った私は思わず呼び止めてしまったよね。
『仁!!!』
仁はちゃんと、その声に止まって振り返ってくれる。
笑顔を向けてくれる。
『今までありがと!!』
今までありがとう、仁。
仁は一瞬不思議そうな顔をしたけど直ぐに笑って
『俺こそ、ありがとな!!柚に出逢えてマジで良かった!!!』
最後は笑顔で。
仁には笑顔を覚えていてほしい。
なのに、仁。
あの言葉は反則だよ………。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)