【完・短編】届かないラブレター。



仁のバカみたいに明るくて、いつも笑わせてくれるところ。


ま、実際バカだったけどね。


太陽みたいに眩しくて、明るい笑顔。


仁は笑うか、寝てるか。




それ以外の仁なんてほとんど見たことが無かった。



今思うと、私が知ってた仁なんて、仁のほんの少しだったんだろうね。



あの時の私は、誰よりも仁の傍にいて、誰よりも仁のことを知ってるつもりだったんだけどな。