【完・短編】届かないラブレター。



仁は覚えてる?



今も私の胸にはあの時の仁の眩しい笑顔が輝き続けています。




私が大好きな仁の笑顔が。






『今日は男女合同でバレーです』





男子の体育の先生がインフルエンザで休みで急遽、合同になった体育。



あの人、病気になるの?って二人で顔を見合わせて笑ったよね。



合同といっても一緒に戦う訳じゃなくて。



コートを交互に交代しあって試合をするというものだった。




まずは女子からだったよね。




『架帆、行くよ』




燃えてきたぁ!!と言いながら優里が私を呼ぶ。


ちなみに、皆からは架帆か柚と呼ばれてます。



仁は柚呼びです。






「よし、優里!!パパっと勝っちゃいますかっ♪」





そう言って優里のもとへ走り出した瞬間。






『柚ー!!絶対勝てよ!負けたらアイス奢れよーっっ!!!』




体育館に突然、愛しい声が響きました。