仁は覚えてる?
今も私の胸にはあの時の仁の眩しい笑顔が輝き続けています。
私が大好きな仁の笑顔が。
『今日は男女合同でバレーです』
男子の体育の先生がインフルエンザで休みで急遽、合同になった体育。
あの人、病気になるの?って二人で顔を見合わせて笑ったよね。
合同といっても一緒に戦う訳じゃなくて。
コートを交互に交代しあって試合をするというものだった。
まずは女子からだったよね。
『架帆、行くよ』
燃えてきたぁ!!と言いながら優里が私を呼ぶ。
ちなみに、皆からは架帆か柚と呼ばれてます。
仁は柚呼びです。
「よし、優里!!パパっと勝っちゃいますかっ♪」
そう言って優里のもとへ走り出した瞬間。
『柚ー!!絶対勝てよ!負けたらアイス奢れよーっっ!!!』
体育館に突然、愛しい声が響きました。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)