【完・短編】届かないラブレター。



体育。



といってもどれにしよう?




仁はスポーツなら何でも得意だった。



水泳はそんなに得意じゃなかったみたいだけど。




足はクラスで一番早かったのかな?



仁が走ると、皆の視線は仁へと釘付けになる。




『やっぱ速いよな~…仁』




そんな声があちらこちらから聞こえる。




まるで仁のところだけ追い風が吹いて回りの人は向かい風が吹いてるの?なんてありもしないことを考えさせるくらい。



仁の足は次元が違った。



走り高跳びをしたときだって。



仁は羽でも生えてるの?というくらい軽々バーの上を飛んでいく。




バスケだって、サッカーだって。



仁の放ったボールは必然的にゴールへと吸い込まれていく。




まるで、引き寄せられているように……。





でも私が一番忘れられない、忘れるわけないのは。




三学期の始めごろのバレーでした。