【完・短編】届かないラブレター。



『ごめんな、ごめん……だからこっち向いて?』



貴方の優しさが辛くて、辛すぎて罪悪感は増すばかりだった。




嫌な女になっていったはずなのに、なりきれてなかったのかな?




ねぇ、神様。




私はまだ仁を好きでいて良いんですか?





授業もろくに聞かず、ただ後ろの貴方の声に耳をすませずっと考えてたの。




あの時、仁はどんな思いだったの?




どんな気持ちで謝って、私を呼び続けたの?