あの日から何日かは私にとってとてつもなく苦しい日々だった。 バカだよね、自分で招いたくせに。 仁と話すのも、顔を見るのも辛くて無視し続けたね。 後ろから、私を呼ぶ声を何度も無視したね。 ごめんね、ごめんね。 私はいっそ、好きになって貰えなくていいから、こんなに苦しいなら 嫌いになってほしかった。 だから、嫌われようとしたの。 ごめんね、ごめんね、仁。 ごめんねしか言えなくてごめんね。