好きになった人、愛した人。

☆☆☆

翌日、大学へついたあたしは講義室の椅子に力なく座り込んだ。


「なに暗い顔してんの?」


そんなあたしに声をかけてきたのは、中学時代からの親友、瀬上ヒナタ(セガミ ヒナタ)だった。


男にも使える名前だけれど、ヒナタはちゃんとした女。


いつも長い髪にカチューシャをつけている。


清楚系だ。


「ちょっと、昨日色々と……」